「地方競馬」と「中央競馬」。どちらも同じ競馬ですが、主催している団体も、開催日も、馬券の買い方も少しずつ違います。この記事では、地方競馬全国協会(NAR)とJRAの公式サイトの情報をもとに、初めての人が知っておきたい違いをまとめます。地方の競馬場へ行ってみたい人、平日や夜に競馬を楽しんでみたい人の入口にしてください。内容は2026年10月30日に確認したものです。

まずは違いを一覧で

項目地方競馬中央競馬
主催者地方自治体や、地方自治体でつくる一部事務組合。全国で14団体(令和8年2月現在)日本中央競馬会(JRA)
競馬場12都道県の15か所札幌・函館・福島・新潟・東京・中山・中京・京都・阪神・小倉の10か所
開催日平日・休日を問わず、年間を通してほぼ毎日どこかの競馬場で開催原則として休日に開催(地方競馬情報サイトの説明より)
特徴的なレース夜に行う「ナイター競馬」、馬がソリを曳く「ばんえい競馬」—
馬券の種類単勝・複勝・馬単・馬複・枠単・枠複・ワイド・三連単・三連複。ネット投票ではサービスにより重勝式も(競馬場により発売する種類は異なる)全部で10種類(JRAが指定する5レースすべての1着馬を当てるWIN5を含む)

日本の競馬は、昭和23年に施行された競馬法にもとづいて開催されています。地方競馬全国協会の説明では、主催者の区分によって、地方自治体などが主催する「地方競馬」と、JRAが主催する「中央競馬」の2つがあるとされています。なお、札幌競馬場と中京競馬場は地方競馬の主催者の表にも載っていますが、地方競馬の開催実績はそれぞれ平成21年、平成14年以降ありません。

開催日の違い:平日も、夜も

原則として休日に開催される中央競馬に対して、地方競馬は平日も開催されています。地方競馬情報サイトでは、原則休日に開催されるJRAのあとも楽しめると紹介されています。地方競馬情報サイトの「Let's 地方競馬」に載っている主な開催曜日の例は次のとおりです(冬は変わる場があります)。

競馬場主な開催曜日(地方競馬情報サイトの表)
帯広(ばんえい)土・日・月
浦和・船橋・大井・川崎月〜金曜のいずれか1〜2場で開催
笠松・名古屋火〜金曜のどちらか1場で開催
園田・姫路水・木・金(火・水・木)のどちらか1場で開催
高知・佐賀土・日(高知は冬は日・火・水)

これらの曜日以外に開催される日もあります。実際の開催日は、地方競馬情報サイトの「月別開催日程」や各主催者の開催日程で確認しましょう。夜に開催するナイターの競馬場と時期は地方競馬のナイター開催ガイドにまとめています。

馬券の買い方の違い

競馬場・場外発売所で買う

地方競馬の馬券は、地方競馬場と全国71か所(令和8年2月現在)の場外発売施設で買えます。地方競馬場では、その日に開催しているほかの競馬場のレースも発売していて、自分の競馬場が開催していない日でも、他場の発売があれば入場できます。競馬場では、投票カード(マークカード)に記入して自動発払機で買う流れです。地方競馬情報サイトでは、単勝・複勝なら基本(通常)のカード、それ以外は「フォーメーション」と書かれたカードがおすすめとされています。

門別・船橋・大井・金沢・笠松・名古屋・園田・高知の競馬場では、専用のICカードで買う「キャッシュレス投票」も使えます(会員の登録費・年会費は無料、登録には身分証明書が必要)。また、一部の地方競馬の施設では、JRAの馬券を発売・払戻する「J-PLACE」が併設されています。

インターネットで買う

地方競馬情報サイトでは、地方競馬の馬券を買えるインターネット投票として次の4つのサービスが紹介されています。

サービス地方競馬情報サイトの説明(要点)
JRAネット投票×地方競馬JRAのインターネット投票の会員なら、地方競馬の馬券も買える
SPAT4地方競馬の全レースを買える。購入金額に応じてポイントが付く
楽天競馬楽天銀行の口座があれば地方競馬の全レースを買える。楽天のポイントが付く
オッズパーク南関東4場・ホッカイドウ競馬を除く地方競馬に加え、競輪やオートレースも買える

発売の締め切りはサービスや場所で違い、たとえば地方競馬の競馬場・場外発売所はレース発走時刻の2分前です。くわしくは各主催者とインターネット投票サイトで確認してください。楽天競馬の登録の流れは楽天競馬の始め方で紹介しています。

初めての地方競馬、どこから行く?

平日の夕方から行くなら、首都圏の大井・川崎・船橋のナイターが行きやすい選択肢です。場内グルメは大井競馬場のナイターとグルメや川崎競馬場グルメガイド、東海なら笠松・名古屋のグルメガイド、ばんえい競馬はばんえい競馬の楽しみ方で紹介しています。全国の地方競馬場は地方競馬のトップから探せます。中央競馬の競馬場に初めて行くなら競馬場デビューガイドもどうぞ。

馬券は20歳になってから・のめり込みが心配なとき

地方競馬でも中央競馬でも、馬券を買えるのは20歳以上です。JRAの公式サイトでは、20歳未満の人は競馬法第28条により馬券を買うことも譲り受けることもできないと案内されています。出かける前に「今日はいくらまで」と決めておきましょう。のめり込みが心配なときは、公営競技ギャンブル依存症カウンセリングセンター(電話相談は予約制)や、厚生労働省の依存症についてもっと知りたい方へで相談先を探せます。

まとめ

地方競馬は地方自治体などが主催し、全国15か所の競馬場で平日も含めてほぼ毎日開催されています。ナイターやばんえい競馬があるのも地方競馬ならではです。馬券は競馬場・場外発売所のほか、4つのインターネット投票で買えます。開催日や発売の内容は変わることがあるので、最新は地方競馬情報サイトと各主催者の公式サイトで確認しましょう。